本研究室について
インターネットなどで安全に通信や情報処理を行うための必須の技術である、情報セキュリティと暗号技術に関する研究開発を行っています。現代の暗号技術は、素因数分解問題や離散対数問題などの計算困難問題に基づいて安全性を証明できるように設計されており、安全性を証明するための理論的な解析が必要となります。一方で暗号技術は、インターネットなどで実際に日々使用される技術であり、効率性や実用性も重要になります。これらの観点を踏まえて、情報セキュリティ特に公開鍵暗号技術と暗号プロトコルについて下記の研究開発を行っています。
1.耐量子計算機暗号技術の研究開発
現在使われている公開鍵暗号技術は量子計算機が実用化されると解読されてしまい使用できなくなります。このため、量子計算機でも解読できない耐量子計算機暗号技術の研究が始まっています。耐量子計算機暗号技術特に同種写像暗号とその応用について研究開発を行います。
2.高機能暗号技術と楕円曲線やペアリングの研究開発
匿名で電子署名を行える匿名署名などの高機能署名、暗号文から平文の関数値を計算することができる関数暗号、秘密を保持したまま計算が行える秘匿計算などの、高機能暗号技術の研究開発を行います。また、その基礎となる楕円曲線やペアリングの研究開発を行います。
3.実用的な暗号プロトコルの研究開発
インターネットで広く用いられている鍵交換プロトコルTLSや、ビットコインなどで用いられている分散台帳技術ブロックチェーンなど、実際に使われている暗号技術について、安全性の評価や、それらを用いた応用プロトコルの研究開発を行います。
ニュース
- 2024/10, 近藤貴也さん(M2)が国内会議CSS 2024にて発表した論文が,BWSイノベーション研究賞を受賞しました.(詳細は研究成果で見ることができます)
- 2024/10, 国内会議CSS 2024にて1本の論文発表と,1件のポスター発表を行いました.(詳細は研究成果で見ることができます)
- 2024/9, 2本の論文の国際会議ICAICTA2024への採録が決定しました. (詳細は研究成果で見ることができます)
- 2024/8, 1本の論文の学術論文誌International Journal of Information Securityへの採録が決定しました.(詳細は研究成果で見ることができます)
- 2024/7, ISEC研究会にて1本の論文を発表しました.(詳細は研究成果で見ることができます)
- 2024/6, 2本の論文の学術論文誌New Generation Computingへの採録が決定しました.(詳細は研究成果で見ることができます)
- 2024/4, 1本の論文の電子情報通信学会論文誌Aへの採録が決定しました.(詳細は研究成果で見ることができます)
- 2024/3, 日本応用数理学会第20回研究部会連合発表会にて1件の研究発表を行いました. (詳細は研究成果で見ることができます)
- 2024/1, 国内会議SCIS 2024にて4本の論文を発表しました.(詳細は研究成果で見ることができます)
- 2023/11, 2本の論文の国際会議ICISC2023への採録が決定しました. (詳細は研究成果で見ることができます)
- 2023/10, 1本の論文の国際会議COCOA2023への採録が決定しました. (詳細は研究成果で見ることができます)
- 2023/7, ISEC研究会にて1本の論文を発表しました.(詳細は研究成果で見ることができます)
- 2023/7, 1本の論文の国際会議ICICS2023への採録が決定しました. (詳細は研究成果で見ることができます)
- 2023/4, 1本の論文の学術論文誌Theoretical Computer Scienceへの採録が決定しました.(詳細は研究成果で見ることができます)
- 2023/4, 1本の論文のSpecial Section on Recent Progress in Nonlinear Theory and Its Applicationsへの採録が決定しました.(詳細は研究成果で見ることができます)